男女平等 24/10/18 更新
【まとめ】牛角女性半額キャンペーンは男性差別なのか？肯定派VS否定派！
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2024年9月2日から9月12日まで、大手焼き肉チェーン店「牛角」が、食べ放題の料金を女性限定で半額にするというキャンペーンを実施しました。
するとSNSなどで「男性差別だ」「男女不平等だ」といった批判意見が相次ぎ炎上しました。
「男性差別なのか？」という問いに対して、1ヵ月経った今、ネット上の代表的な主張を中心に、肯定派、否定派に分けて永久保存版としてまとめてみます。
このページを３秒で解説すると・・
牛角女性半額キャンペーンについて・・
男性差別かどうか、肯定派と否定派に分けて、対で確認できるよう整理している。
どちらが優勢か点数を付けて、対決形式でまとめている。
参考として、著名人の見解も一覧で確認できる。
肯定派VS否定派対決！
食べる量
食べる量での区別はありか？
肯定
女性でも大食の人もいれば、男性でも小食の人もいて、食べる量には個人差があるので、性別で決める事は不適切である。
生活困窮者や災害避難者に対して、「男性のほうがよく食べるのだから食糧配給や公的支援を女性より多く分配すべきだ」という主張も成立しうる。
VS
否定
女性の方が食べる量が少ないから、女性の方を安くするというのは合理的である。
優位性
90点
10点
逆に男性の方が食べる量が多いから、食料の提供量を多くするというロジックは、一般的に到底承服されないと考えられます。
仮にホテルの食事付宿泊プラン等で、女性の方が少なかったら、「女性差別」にあたるであろうという意見も見受けられました。シニア割・子供割
シニア割・子供割との違いは？
肯定
シニア割、子供割は、誰でもその年齢になれば適用される公平なルールであるが、性別による割引は、生まれつき変えられないため不公平である。
VS
否定
女性割が許されないということは、シニア割や子供割もダメになる。
優位性
90点
10点
先天的かどうかがポイントで、シニア割や子供割などの年齢による区別は、機会平等に当たり、公平と言えるので、女性割とは異質の割引と言えます。
私企業の自由
キャンペーンは私企業の自由？
肯定
レディースデーが男性差別に当たるのではないかと指摘されるようになり、実際にサービスを終了させる企業の動きも出ている。（2021年7月にTOHOシネマズレディースデー廃止）
VS
否定
営利企業による経済活動は自由であるため、公序良俗に反しない限り、特定の客層に向けたキャンペーンを私企業が行うことを否定する権利はない。
優位性
60点
40点
キャンペーン自体は私企業の自由ですが、一部の企業でレディースデーを終了する動きもあり、コンプライアンス化していく流れが生まれています。
採用等もそうですが、今後、より一層、男女平等を遵守するように、企業に求められる可能性があります。
統計的データ
統計的データであれば問題ないか？
肯定
統計的な事実であっても、その事実によって行動したら差別である。仮に黒人の犯罪確率が高いと統計が示しても、黒人だからと職質をかけるのは違法である。
VS
否定
女性の注文量は平均4皿少ないというデータをもとにした割引であって、差別的な意図はなく、女性客を増やそうという企業努力である。
優位性
70点
30点
統計的なデータを用いたとしても、行動に差別的要素が含まれる場合は、意図があろうがなかろうが差別と言えると考えられます。
デート利用
デートで利用すれば男性もお得？
肯定
そもそもなぜ男性が奢る前提になっているのか。せめて「私は差別主義者なので女性だけを優遇します」と言い切れる人ならまだ理解ができる。
VS
否定
ターゲットは女性単体ではなく、女性を連れたカップルや家族なので、デートで使えば男性もお得である。
優位性
70点
30点
この意見は、男性が奢る義務を証明して初めて有効になるので、現段階ではそもそも意見として成立していないと言えると考えられます。
損している
男性は損をしていないのか？
肯定
男性は同じサービスに対して高い料金を支払うことになり、相対的に見て損している。
VS
否定
男性が直接的な不利益を被っているわけでもないし、損もしていない。
優位性
60点
40点
直接的には損をしていないが、相対的には損をしていると言えるので、全く損をしていないとは言い切れないと考えられます。
男らしさ
男らしくないは？
肯定
女性差別はタブーなのに、男性差別は「差別」とみなされにくい。仮に「モテない女のひがみ」と言ったら絶対に許されない。
VS
否定
男らしくない、器が小さい、ダサい、モテない、弱者男性のひがみにすぎない。
アンチフェミニストの男性が復讐心やずるいという気持ちから理不尽にバッシングしている。
優位性
70点
30点
昨今では、「女らしくない」など女性を軽蔑するような言葉は到底許されないと思われますので、もしこの意見を成立させるならば、男性にはそのような言葉をかけてよいという根拠が必要になります。
賃金格差
男女間の賃金格差のせい？
肯定
女性は割り引いてもらわないと外食できないと、下に見られているのではないかと疑ってしまう。
VS
否定
男女間で収入格差に開きが大きいため、女性優遇のサービスが提供されている現状がある。
優位性
20点
80点
賃金格差が原因で、本キャンペーンにおいて価格差が生じているという背景を鑑みると、やはり男女間でも役職や担当業務等も含め、同一賃金を実現していかなければならないと考えられます。
合計得点
（8戦）
肯定
530点
（7勝1敗）
WIN
VS
否定
270点
（1勝7敗）
一番説得力ある意見はこれだ！
ランキング
肯定
１位
食べる量
生活困窮者や災害避難者に対して、「男性のほうがよく食べるのだから食糧配給や公的支援を女性より多く分配すべきだ」という主張も成立しうる。
肯定
２位
シニア割・子供割
シニア割、子供割は、誰でもその年齢になれば適用される公平なルールであるが、性別による割引は、生まれつき変えられないため不公平である。
否定
３位
賃金格差
男女間で収入格差に開きが大きいため、女性優遇のサービスが提供されている現状がある。
今後議論が必要な意見
肯定
- 世界中で推進されている多様性・公平性・包括性の実現に反している。
- 米国のカリフォルニア州、ニューヨーク州やペンシルベニア州ではすでに「営利企業が男女の扱いに差をつける」ことは明確に違法とされている。
否定
- インバウンド需要強化のため、外国人半額というキャンペーンを行った場合は問題になるのだろうか。
- 既に、女性専用車両、レディースデー、レディースセット、女子会コース、相席屋は女性無料、マッチングアプリや婚活パーティーの価格差、コインランドリーやカプセルホテルの女性専用エリアなど、性別に基づくサービスは社会の中で一定の理解を得ている。
- オリンピックも含めスポーツでは、男女間に体格差があることを踏まえて、男女にて競技を分けている。
- 男女で体格差は明確にあるわけであり、ミクロベースで全て平等にせよというのは行き過ぎである。
・肯定派意見においては、米国の一部州では既に男女間での待遇差は違法とのことで、男女平等が遅れているとは言え、 将来的には日本でも法制化される可能性もあります。
・否定派意見においては、「外国人価格はどうなのか？」「性別に基づく既定のサービスはどうなのか？」 「スポーツの男女別との違いは何なのか？」「全てを男女平等にはできない」など多々説得力のある意見が挙がっています。
著名人の見解は？
肯定
ひろゆき
- 女性差別があるから男性差別を作ろう。男性差別があるから女性差別を作ろう。小さな差別を作り続けても差別は無くなりません。
- 小さな差別が少しずつ積み重なることで、差別は大きくなります。
- どんな差別も許容しないという方針で差別を一つずつ無くした時に、最後に差別はなくなります。
- 差別を増やすことを認めて、社会を悪くしてる人は、悪くしてる自覚がないんだろうね。
- 女性の月給が男性より2000円安くても、受忍の限度だから受け入れるべきとなります。
- マクドナルド店内での滞在時間が女性は男性より20分長いので、男性のハンバーガーは200円値下げします。
- 社会から差別を無くす方法を聞いても答えられないし、「2000円ぐらいの差別なら増えても良い。」なんて講義で給料を貰ってるなら、差別を増やすことで金稼いでる人ですよね。
否定
呂布カルマ
- 牛角の女性優遇に文句垂れてる様な男はそもそも牛肉食う資格無いから野菜とお菓子だけ食っとけ。
否定
カンニング竹山
- ケツの穴のちいせぇこと言ってんじゃねえよ、馬鹿野郎！っていうのが本音です。
否定
千原せいじ
- もう、ええわ。それ、差別やと言い出したら、男もおしまいやで。
- ええやんけ、別にそんなもん。そんなに高い肉ちゃうやん。高級店で言うんやったら、わかるけどな。
- だから半額やから牛角食べに行こうと言う女性ともなんで女だけ半額なんじゃって言うヤツとも、付き合わへん。俺は。
否定
ロザン菅広文
- 社会とちがってさ牛角は一企業やから。企業が戦略としてやってることやから、少数派の意見は無視するって。
・肯定派であるひろゆき氏の「小さな差別を増やさないようにする」という主張はもっともでありますが、一方で、 仮に「今後議論が必要な意見」の項目にある「全て平等にするというのは困難」という主張が投げかけられた場合、 どのような反論がなされるのか回答投稿が望まれます。
・否定派である呂布カルマ氏、カンニング竹山氏、千原せいじ氏の意見は「男らしくない」あるいは「器が小さい」という主旨になるので、 「男らしさ」の項目にある通り、論理性に欠けると言えます。
まとめ
ネット上で、肯定派および否定派の両方が、対の意見として存在したものについては、
肯定派の方が優勢であったと思われます。
すなわち「牛角女性半額キャンペーンは男性差別である」ということになります。
一方で、対の意見として存在していない、「今後議論が必要な意見」としては、
説得力のある考えもいくつか見受けられております。
既で運用されているサービスはどうなのか、スポーツの男女別は差別なのか、
また全てを男女平等にはできない中で、どこで線引きをしていけばいいか等、
今後、アンサー意見が拝見されるようであれば、随時更新させていただきます。
肯定派の方が優勢であったと思われます。
すなわち「牛角女性半額キャンペーンは男性差別である」ということになります。
一方で、対の意見として存在していない、「今後議論が必要な意見」としては、
説得力のある考えもいくつか見受けられております。
既で運用されているサービスはどうなのか、スポーツの男女別は差別なのか、
また全てを男女平等にはできない中で、どこで線引きをしていけばいいか等、
今後、アンサー意見が拝見されるようであれば、随時更新させていただきます。
まとめると・・
「牛角女性半額キャンペーンは男性差別である」という意見の方が優勢
スポーツの男女別は差別なのか、男女平等の線引き方法について今後議論が必要
牛角問題が分かるおすすめ記事３選
